2019/05/21
少しばかり前になりますが、北海道で訪れた生産者さんのお話。
北海道北斗市にある村上商店さん。
https://www.uni-murakami.jp/
実際に食べさせて頂いたのですが、
とっても美味しいウニの生産者さんです。
みなさん美味しいウニって、どんな色を思い浮かべるでしょうか?
もしかしたら鮮やかなオレンジ色のウニが美味しそうに見えるかもしれません。
ですが、鮮やかなウニが必ずしも一級品の美味しさとは限りません。
もともとウニの可食部は生殖巣のため油脂分が多く、溶けてしまい色や形を保つことが難しい食材です。
多くのウニはそれをミョウバンで解決するのですが、
ここ村上商店さんが目指すウニは、ミョウバンによる余計な渋味のない無添加特有の “ウニ本来の甘みが味わえるウニ“
そして、ミョウバンを使わない村上商店さんのウニは、鮮度がとても大事です。
市場では流通に時間がかかってしまうため、時間が経っても鮮やかなウニの方が売り手にも商品を選ぶ買い手にも有利なのです。
その結果、美味しさや品質を追い求める努力に反して、
どんどん市場では売りづらくなってしまうのです。
この問題は事実、沢山の生産者さんが直面している問題でもあります。
どんなに美味しく素晴らしいものでも、規格外として扱われてしまうのが現状なのです。
ほんと、マジョリティってなかなか厄介ですね。
そうした中、レストランとの直取引などの独自のラインを切り拓く取り組みや、
ネットショップを展開するなどの様々な工夫をしつつ営んでいらっしゃいます。
単純にウニを商売にするのと、
誇りを持ったウニを消費者に届ける商売をするのは、
大きく違うところがあると思います。
もちろん選択は消費者の自由ですし、
いろんな用途によって選択は様々かと思いますが、
ウニが大好きな方には一度、村上商店さんのウニを味わって頂きたいな~と思います。是非ホームページへ!